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無料のブログやホームページ制作サービスを使うメリットとして、「無料ブログ・サイト制作サービスのメリットとおすすめの利用方法」でも紹介しましたが、それ以外にメインまたは主としたサイトとしてビジネス利用する場合、この項目は事前にご理解とご確認を行われたほうが良いのでは?という項目をまとめたものになります。
言い換えれば、事業者として無料サービスを、御社の情報が集約するメインのサイトとして代替する場合、下記の項目について事前に確認をしていただきたい内容となります。
ただし、企画上なんらかの理由で無料サービスを使う理由がある場合は、下記の項目を外す場合もあるかと思います。
【検討事項】
- ・自社のウェブ資産にならない、なりにくい
- ・構造的な課題(head、内部がカスタマイズ・変更できないことがほとんど)
- ・ユーザーからの見た目、ブランディング、認知向上でのウェブ上での集約サイトとしての役割り
- ・自社の目的に合わせたデザイン性、情報設計
- ・自社設置ではない場合のアクセス解析などの数値の持つ意味の違い
- ・全体に合わせなければならいので、専門的・局所的な変更できず、時代に合わせたタイムリーな修正が行われにくい
- ・サービス提供会社の方向転換、停止など
- ・会社用(お仕事用)ブログなどでスタッフが辞めたとき
- ・無料サービスをなぜ展開しているのかという運営側の目的の理解
以下、簡単に各項目についての簡単なご説明となりますが、その際の表現は以下のとおりです。
・無料サービス→ ウェブサイトやブログを無料で制作することができるサービス。
・独自ドメインサイト→ 自社で制作会社などへ依頼し制作したオリジナルサイト。
自社のウェブ資産にならない、なりにくい
これはもともとどうしようないといえばそのとおりです。無料サービス自体、もともとのその運営会社の目的があり、独自ドメインサイトと違い自社(利用者)の「モノ」ではありません。
有料で独自ドメインを利用可能であるサービスもありますが、カスタマイズ性などを考慮すると、自社サイトを制作するほうがメリットが多くあると思います。
構造的な課題(head、内部がカスタマイズ・変更できないことがほとんど)
これは無料サービスの保守的な意味合いもあると思います。しかしながら、昨今の検索エンジンへのサイト構造上の正規対応については、head内への記述など行えない場合、代替方法がきびしいことが多くあります。
また、ソースコードを一部追記可能なものもありますが、そこまでの知識があるのでしたら、独自ドメインサイトを運用されたほうがメリットが多いのではないでしょうか。
ユーザーからの見た目、ブランディング、認知向上でのウェブ上での集約サイトとしての役割り
このあたりは運営企業様の考え方にもよるかと思いますが、一般ユーザーとしてサイトを見た場合、主となるウェブサイト・ホームページが無料のブログサイトのみや、明らかに無料サービス系のテンプレサイトだった場合、どのように感じるでしょうか。
ブランディングや認知向上への施策を行う手前の問題で、信頼感のあるサイトデザインも大切な要素ではないでしょうか。
自社の目的に合わせたデザイン性、情報設計
独自ドメインのサイトを制作する上で大きなメリット(違い)のひとつがこの「デザイン性、情報設計」にあると思います。
自社設置ではない場合のアクセス解析などの数値の持つ意味の違い
ウェブのメリットの一つとして、アクセス解析などを「数字」として評価・状態を確認できることにあります。
しかしながら、この「数字」というのもサービス提供会社によってはその範囲が広く、検索エンジンのロボットがページを見に来ることもカウントしたり、RSSリーダーやその他の一般ユーザーではないアクセスが対象になってしまい、実数よりも大きくブレてしまう場合があるようです。
全体に合わせなければならいので、専門的・局所的な変更できず、時代に合わせたタイムリーな修正が行われにくい
もちろんサービス提供会社としても、自社サービスの運営上アクセス数も大切な要素です。そのため、サイト全体の改善を積極的に行われている提供会社もあります。
しかしながら、「全体」を意識した対応が必要なため、個々の独自ドメインサイトのようなカスタマイズをもとめるのは、そもそも難しいと思います。
サービス提供会社の方向転換、停止など
無料サービス提供会社も通常は営利企業です。無料サービスを利用してもらい、そのサイトやブログ記事への広告掲載、または、他の自社サービスへの誘導など、目的があった上での運営を行っています。
必然的に、その運営上での方向性の変更などの可能性は念頭に置いて利用する必要があります。
また、無料サービスで築いた資産となるべきコンテンツを独自ドメインのサイトへ移動しようとした場合、簡単には移行することができない場合もありますし、御社のウェブ資産として気づかれたものを、完全にすべてを移行することは難しいと思われます。
会社用(お仕事用)ブログなどでスタッフが辞めたとき
スタッフなどで無料ブログを利用して、各個人管理で会社用(お仕事用)ブログを行っている場合、すこし厄介なのがそのスタッフが退職した場合。
会社として記事を書くことをスタッフへお願い(指示?)する場合もあるかと思いますが、そのスタッフが退職した場合でも、そのブログの管理権限はその元スタッフが所有しています。
その記事を削除(封鎖)させることや、そのまま継続させようとするのも他者では不可ですし、無料サービスの場合、公開コンテンツ(記事など)の所有者はそのサービスを展開している企業にある場合が通常だと思います。
もともと資産的に管理はしにくい無料サービスではありますが、仮にウェブ資産的なものを築けたとしても、その管理自体に課題が残ります。
そういった場合でも、独自ドメインのサーバー管理サイト(管理を依頼している場合でも)であれば、WordPressなどのCMS(Content Management System)を使ってサイトを制作した場合、アカウントの追加・削除など、管理者として簡単に行うことが可能ですし、そのコンテンツ自体の所有者はもちろん御社です。
無料サービスをなぜ展開しているのかという運営側の目的の理解
無料サービスを提供している企業は通常営利企業です。自社の他サービスへの導線や集客目的、または記事内へ掲載する広告収益など、利益を得ることを目的としています。
無料ブログ・サイトと独自ドメインサイトの検索エンジンでのURL評価とドメイン価値の違いなどもありますが、自社の情報を集約させるメインサイトや主となる自社ブログではなく、その他に無料サービスを使うメリットがあると思います。
まれにソーシャルメディアの企業ページのみで運用を行うといった方法も、場合によってはアリかと思いますが、SNSと自社サイトの立ち位置はまた別のものであるということも、ぜひ参考にしていただきたいことです。
主要検索キーワードが指名キーワード(ナビゲーショナルクエリ)がメインとなるような、既に認知をされているサービス・企業、または著名人・芸能人など、もともとプラットフォームの違いなどが気にならない場合もあるかとは思いますが、それでもブランディングや閲覧のしやすさ、使いやすさ、集客・戦略といった様々な努力をされています。
無料サービスのメリットもたしかにあります。それぞれの特徴を活かし、戦略にそった選定をフラットな目線でご検討されることをおすすめします。
また、事前に自社・企画に向いているプラットフォームをご相談してみてはどうでしょう。
>> ウェブサイトやホームページの制作でよくご相談をいただくこと
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